きっかけはtwtitterで壊れて困っている人を見かけたこと。症状はエラーコードH01が表示されて使用できないという物。購入時期もそこまで前じゃない。
気になって調べていくと、本体と蓋をつないでいるフレキシブルケーブルの断線でエラーがでて、交換で治ったという報告が。
問題はここから。念のためと思って調べていくと、エラーコード”H51″や蓋を閉めていると認識されずに温めができない、等といくつかの決まったパターンで壊れている個体がわんさか出てきます。
ちなみにエラーコードが出ているのは公式には基板交換が必要な故障ということになっている様。そして現在は出張修理しかなく、それをすると5万になると。えっぐい。
丁度引っ越して容量の大きなレンジが欲しかったのも有って、気になったので買ってみることに。
本当はエラーが出ているのを買いたかったんですが、その時安かったのはほぼ不動扱いの物だったのでそれを購入。
案の定フレキの断線が確認できたので、amazonで使えそうな1.25mmピッチ、11pin、長さ15cm 同一面端子 のケーブルを購入して交換したところ、無事使えました。
買ったものはすぐに取り扱いが終わってしまったので、純正品が取り扱われているところのリンクと、代わりになりそうなもののリンクを
日立電子レンジ ケーブルクミ■MRO-W10X-018 | カデンの救急社 | 日立部品販売店 (kaden119-shop.net)
その中で挙動を色々確認でき、推測が出来たのでチョットメモ。
まず、このレンジの制御系における”本体”は蓋の下部、液晶画面のそばに収まっています。
その為、この”本体”に電気を送る線が断線すると、すべての機能が使用できなくなります。
そしてもう一つのキーになるのが蓋のスイッチ。スイッチは蓋ではない方に付いていますが、
これは制御部を目覚めさせるきっかけである”割り込み”に使われていると思われます。
結果、この線も断線すると本体が起動せず、すべての機能が利用できなくなります。
さらに残りの8線、これで電子レンジの機能を支えるそのほかの基板の制御と死活監視を行うことになります。この線が断線すると、制御の本体である蓋と正常に通信が出来ず、蓋目線では基板が壊れているように見えます。
そう、決まったいくつかのパターンはどの線が断線するかだけの差で、ほとんどの個体はこの1000円程度のケーブルの断線で機能不全に陥り壊れていたと思われるのです。
なんでそんなに断線するの?
これも実際見てみてチョット思った事。抜け止めがない端子を使って、機構で抜け止めになるようにしたかったんだと思うんですが、これが微妙だったと思う。
ケーブルを抑えるように蓋に付いた爪で押しているんですが、これがケーブルの端子周辺の補強とケーブル自体の境にストレスを掛けている。
今回単純に交換しましたが、あまりに折れる方向にかかる力が強かったので一応、曲率が緩くなればなとテープを巻いておきました。でも再発するかもなぁ・・・
ちゃんと直すなら、逆側にウレタンフォームとかで抑えを作って、蓋の爪は削って抑えを緩くしたいかな・・・