T221から乗り換えで購入。これがというよりこういう、デスクトップサイズの4kディスプレイをとても気に入って使っているので、何が良くて使っているのか、何に困っているのかをちょっと書いてみようかなと。
メリット:精細にするか情報量を増やすかを選べるサイズ
ノートPCもディスプレイの高画素化が進んでますが、現時点でメインストリームだと思う14インチでは、FullHDの時点でスケーリングなしで使える限界という感じで、4kの場合は200%以上のスケーリングがないとまともに使えないのが現実。即ち、使い勝手はFullHDとさして変わらず、文字や映像が綺麗になるという具合。
100%で使おうとすると、現状では32インチ~のTVサイズのディスプレイなら大丈夫。しかし、TVでは比較的小さな32インチ4kでも画素密度は138ppi。17インチFullHDの130ppiと同じぐらいの解像度。絶対的な密度はそこまでインパクトがある数値では無いと言わざるを得ないんです。
一方、現在ラインナップがあまりない22-27インチ辺りのデスクトップサイズだと、サイズにある程度は余裕があり、スケーリングなしでの運用も一応可能。
100%スケールで使えば単純に作業領域がFullHD4枚分のディスプレイと等しい作業領域を得られます。
スケールはwindowsだと125%や150%もあり、UIのサイズと作業領域のバランスを選んでいけます。現実的にこのスケーリングを選んでいけるのはこのあたりのサイズだけじゃないでしょうか。
そしてP2415Qでも185ppiの画素密度は思わずハッとする精細な描画をしてくれます。
デメリット:選択肢の無さ、メインになりきれないポジション
T221をかれこれ5年程度使い虜になった私ですが、いざT221が使えなくなった所次のディスプレイを探すのに大変に苦労することになりました。
現状デスクトップサイズの4kディスプレイはあまり選択肢が無く、求める人間は困ることになります。
一応時代が進んで4kに対応できるようになってきたのか、27インチ4kは各社出てきていたり、23.8インチのLG 24UD58-Bが新品で購入出来たりするので今後は増えていくのかも。
また、4kは流石に画素数自体がしっかりあるので、これをメインにしてゲームをしようとするのは中々厳しいものがあります。一応DLSSとか高画素環境を支援する機能や単純なGPUの高性能化が解決するのかもしれませんが、FHDのハイレートディスプレイの代替にはなりません。FPSなど動きの激しいゲームをしないならアリかもしれませんが・・・暫くの間は、あくまでも作業用のディスプレイやサブディスプレイとしての利用が前提になるかと思います。
運用の現実
現在の私のメインPC環境ではメインディスプレイはWQHD144Hzの24インチで、P2415Qは縦置きで右のサブディスプレイになっています。
主な使途は下2/3がdiscordで、その上1/3がyoutubeやtwitchの表示スペースです。下2/3のスペースでもFHDより広大な領域があり、見ておきたい文量が必ず表示できています。画面共有を伴う通話の時も、3人分の画面をハッキリ映した状態でおいておける領域があるのでかなり快適です。
文字は正直小さいと感じることがありますが、顔を寄せれば読めます。
100%は厳しいときも125%のスケーリングをすれば、文字は小さくても画素数が多いハッキリした文字にになるので、情報量はある程度確保しながら十分読みやすいと感じます。
また、UIの内容をある程度把握できていれば、アプリケーション領域内はAlt+マウススクロール で倍率を変更できるものが多いので、シームレスに情報量と文字の見やすさのトレードオフを選択できます。これは仕事で使っていた時によく使っていました。
少し話を出した仕事に使っていた時の運用を紹介すると、ノートPCのディスプレイをシステム上のメインにしておきながら、外付けキーボードと併せて顔の正面には横置きの4kを持ってくる形にしていました。これはノートの内臓ディスプレイのほうが解像度が低くUIアイコンが大きい事、外出時等にノート単体で使うときにデスクトップの配置が崩れるのを防ぐためにしていた設定です。
使い方は主に半分づつ、ソースとドキュメントを出す運用でした。win+カーソルがあるので配置は楽ちん。ソースがメインの時はIDEを全画面にして、IDE内の画面分割で半々にすることが多かったです。画面半分でも横幅はFHDなので十分で、全画面にするとほぼ何も出ない空間になるので勿体ないんです。